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民族・国境・ハンディを越えて 康秀峰 日本国内での在日朝鮮人に対する差別的なムードは、昨今、徐々にうすらいだかに見えます。しかしながら、日本に住む人と人との連なりや交わりの中では、まだまだ改善されるべき問題が多くあると実感しています。 私は幼い頃、母親と五人の兄弟たちと一緒に暮らしていました。物心ついた時、生まれながらに障害を持った弟の痛みや、女手一つで一家七人を支えている母の苦労を理解し、自分自身がそういった人たちの支えになれるようにと、ボランティアを始めました。 在日朝鮮人二世であるということと、私自身がリウマチを患っていたことから、周囲から多大な差別を受けてきました。しかし、私は不思議と怒りは感じませんでした。むしろ、そういった人々の心の貧しさに愛を注ぎ込みたいと思い、それが私自身の血となり肉となりました。 人は原爆で数万人の命を奪うことができます。それならば「愛」という原爆で人々の心の中に化学反応を起こせないか、そのためなら私はどんな苦難も乗り越え、愛に向かって歩んでいこうと決意しました。一人の力の限界は今、コリアボランティア協会という仲間の中で補い合っています。愛の化学反応がそこから広がり、物質中心の世の中が愛の香りでいっぱいになる日まで、私は命をかけるつもりです。 しかし、現在そのボランティア協会が緊急事態となりました。事務所立ち退きと財政の問題です。この文を読んでくださった方々の想いの中に私たちの愛の香りが届いたならば、少しでも支えていただきたいと思います。 かん すぼん 一九四八年生まれ。コリアボランティア協会代表。大阪市生野区生まれ在日コリアン二世。大阪市在住。 活動にご協力いただけます方は、〒544-0033 大阪市生野区勝山北3−8−31 コリアボランティア協会(06・6717・7301)までご連絡ください。 |
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