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ボランティア「南北統一」 身障者支援へ韓国、朝鮮人組織づくり 「日本には38度線ない」 月末旗揚げ 300超す団体名乗り 大阪市生野区の在日朝鮮人二世の書道家、康秀峰(カン・スボン)さん(44)が昨年末、身体障害者を支援する在日韓国、朝鮮人の全国組織「コリアボランティア協会」の結成よ呼びかけた。「日本には38度線はない。いったいとなって奉仕活動しよう」。呼びかけに応じて、南北双方の団体がこぞって名乗りを上げた。日本人団体も加わって、協会が発足する今月末には300を超える勢い。「(南北が)一緒に取り組めるテーマをずっと探していたんです」。民族や国境を超えたサラン(愛)の理念が、善意の輪を広げている。 康さんは平成三年七月、同じ在日二世らと障害者のためのボランティア組織「コリア文化ホール」を設立した。大阪を中心に三十団体が加盟し、ボランティア派遣、レクリエーションのガイドヘルパーや日常介護などに取り組んでいる。 活動が軌道に乗るうち、思いがけない課題にぶつかった。在日朝鮮人が病気などで倒れても、韓国系の医療組織はなかなか看護できない。コリアボランティア協会設立の構想は、南と北の間にあるそんな現実から生まれた。 「日本には南ときたを隔てる三八度線はない。いまこそ互いに助け合うことが必要だ」 師走の街で知人らに参加を呼びかけた。国境を超えようという思いに、南北双方の団体が相次いで賛同。これまでの約一カ月間で大阪府同胞生活相談所など北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)系の団体と、在日韓国民主女性会大阪本部など韓国系の団体を合わせて百近い申し込みがあり、日本人の団体からも参加者が相次いだ。 府同胞生活相談所の辛基一(シン・ギイル)所長は「全国規模の協会設立は大歓迎。民族、所属を超えたサランの輪を、大きくしていきたい」。在日韓国民主女性会大阪本部のメンバー鄭貴美(チョン・ギミ)さんも「(南北が)一緒に取り組める大きなテーマはずっと探していましたから、むしろ願ってもないチャンスなんです」と意欲をみせ、双方の上部団体の在日本朝鮮人総連合会大阪府本部と在日韓国民主統一連合大阪本部も、バックアップを約束した。 大阪では「ワンコリアフェスティバル」などで、数年前から南北共同の取り組みが始まっているが、双方の団体が同じグループで奉仕活動に参加するのはほとんど例がないという。 同協会は発足後、各地に支部を設けてボランティア派遣の要請など身障者の相談に応じていく方針で、康さんは「日本に生きる者として、一体となって奉仕活動をすることで、地域と密着していきたい」と、またたく間に広がった協力の輪に夢を膨らませている。 問い合わせは同ホール(06・717・7301)へ。 |
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