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書は心を美しくする修行 高麗書道連盟会長 康秀峰さん 1948年3月19日大阪生まれ。民族教育を経て東京、大阪などで働き朝青活動にも参加。72年、「秀峰書道教室」を主宰、現在、高麗書道連盟会長、東洋書道連盟理事、生野区にあるコリア文化ホール(昨年7月にオープン)代表を務め、地域に根づいた多彩な活動を試みる。 一九七二年から、大阪・生野区桃谷の実家で「秀峰書道教室」を週四回、弟の明峰さんとともに開いている。 当初、五十人で始めた教室も今では百五十余人の“大所帯”になり、幼児から七十歳のお年寄りまでが書道を習いに来る。「書は心を美しくするための修行」だと語る康さん、「技に逃げてはいけないんですよ。本当の芸術は表現する人間そのもの。人生を映し出す」と澄んだ瞳を向ける。 九〇年五月に開催された「高麗書芸展」で最優秀賞を獲得した作品「遊雲賀龍」(雲にまたがった龍が人間界を見下ろしている)や、好きな言葉という「飛仁風以樹恵」(愛を持って自分より恵まれない人に恵みを与える)など、どの書にも、大らかさと優しさ、そして強さがこもる。 「人のためになる仕事をしたかった」と語る康さん。その理由は「高級部のころ、突然、リューマチを患って勉強もスポーツも全くできなくなる挫折に遭い」、そのつらい経験から「弱者に対する立場を考えるようになった」ことだと言う。 書道家になったのも、体の不自由な弟とともに「手に職を」と考え、書道を習い始めたのがきっかけ。当時、日本の会社で優秀な営業マンをこなしていたが、「時には人間を蹴落とすことも辞さない仕事に嫌気がさして」転身を図ってのことだった。始めて二年経つうちに教室を主宰するまでになり、七五年には高麗書道連盟を設立。八五年には最高免状の「師範」になるほどの腕になった。 そして「在日同胞と日本人、健常者と障害者、すべての者が平等になれるよう様々な活動をしたい」と思い、教室を運営する傍ら、地域の障害者介護のボランティア、養護施設への援助なども行い「身近なことから地道に実践している」。そんな康さんを慕って、在日同胞をはじめ、日本人など訪れる人も後を断たない。 「“愛すること”が大切。在日同胞の運動だって祖国への愛、同胞への愛、統一を願う愛があるからこそ成り立つ。様々な人の名かへ入って、架け橋になれたらと思っている。私の活動の原点がこれなんです」 書道家としても、人間的にも、含畜がある言葉だった。 |
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