掲載新聞 2000年1月27日(木)毎日新聞
2000年1月27日(木)毎日新聞 韓国学生が被災者訪問
ハルモニと心結び
大阪のNGOが支援


 阪神大震災の被災地での福祉やボランティア活動を学ぼうと、韓国・ソウル郊外の安山工科大学の学生らが26日、神戸市長田区の被災者向け復興住宅や仮設住宅を視察。復興住宅に入居している在日1世のハルモニ(おばあさん)を慰問して交流を深めた。
 被災地でボランティア活動を続けいるNGO「コリアボランティア協会」(大阪市生野区、康秀峰(カンスボン)代表)が、同大社会福祉研究会と姉妹縁組を結んだ縁で招いた。学生ら16人が今月24日から、生野区周辺でホームステイしながら福祉の現場を学んでいる。
 この日、長田区を訪れたのは引率責任者の養護学校教諭、林鍾豪(イムジョンホ)さん(39)と学生4人。同協会メンバーの案内で、復興住宅に住む在日1世の文小連(ムンソリョン)さん(85)を訪ねた。韓国語を思い出しながら生活状況を訴える文さんに、学生らは「政府はボランティア団体に補助金を出しているか」「地震の後、高齢者の医療保障は政府が行っているのか」などと質問していた。
 学生の一人、李賢洙(イヒョンス)さん(21)は「きめ細かいボランティアの被災者支援に感心した」という一方で「施設は立派だが、ハルモニたちの通院や食事作りは民間任せのようで不満だ」と話した。学生らは29日まで滞在。28日には残りのメンバーが長田区を訪問する。
【宝満志郎、野原靖】

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