掲載新聞 1999年5月20日(木)毎日新聞
1999年5月20日(木)毎日新聞 むすぶつなぐ
コリアボランティア協会
(大阪市生野区)
“共生社会”の実現めざし


 名称から、在日コリアンのためのボランティア団体と誤解されることがある。しかし、全国約5000人の会員の国籍は10カ国に上り、うち8割以上は日本人。活動内容も、高齢者や障害者の介護から阪神大震災の被災者支援まで幅広い。それでも「コリア」と冠し続けているのは、「協会の活動が社会に認められれば、マイノリティーの救いになる」との思いからだ。
 代表の康秀峰(カンスボン)さん(51)は、生野区出身の書家。書道教室を開く傍らボランティア活動をしていた康さんに、地元の会社社長がビルの一室を無償提供し、1992年7月に活動拠点の「コリア文化ホール」が出来た。94年1月、現在の名称をつけ、ボランティア団体として世間に名乗り出た。
 以前は、偏見から在日コリアンに介護されるのを嫌がる日本人もいたという。しかし、震災ボランティア活動などを通じ、理解は確実に広まってきた。「“共生社会”に少し近づいてきたかも」と日本人スタッフの山田裕子さん(49)。
 5月30日には、障害者と健常者が走る「第6回共生・共走リレーマラソン」を大阪市・花博記念公園で、今年7月には「第5回日韓障害者国際交流大会」を大阪、滋賀両府県で開く予定。「民族、国境、ハンディを越えて、広く、深く、穏やかに活動したい」と康さんは話す。
協会は06・6717・7301。カンパは、郵便振替00920・6・29408へ。【森野 茂生】

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