掲載新聞 1996年2月26日(月)朝日新聞
1996年2月26日(月)朝日新聞 コリアボランティア協会
震災支援で経費倍…存在危うし
「障害者だけでも お世話したい」


 在日韓国・朝鮮人と日本人が協力して、心身障害者らの介護などを続ける「コリアボランティア協会」(康秀峰代表)が、財政難のため危機に追い込まれている。本来の介護活動に加え阪神大震災の被災者救援に力を入れたため、設立時の基金五百万円は一月末に底をついた。専従スタッフらは「困っている人を前に引くに引けない」と支援を訴えている。
 書道家で在日朝鮮人二世の康さん(47)は、足に障害がある弟の世話をしながら、自身も十六歳でリュウマチにかかり、一時期寝たきりの生活を送った。そんな体験から、若いころから自閉症児の世話などのボランティアを続けてきた。
 協会は、一九九四年一月、康さんの呼びかけで発足。
 活動は生野区を中心に心身障害者ら約五十人の入浴の世話や通院、通勤、買い物の付き添いなどで、いわば「何でも屋」だ。
 震災では発生から二日後に支援を開始。炊き出しや水などの輸送のほか、仮説住宅の訪問介護に取り組んだ。専従スタッフは倍の八人に、ボランティアは約千三百人に増えた。現在も週三回、仮説住宅を中心に訪問介護などを続ける。
 ところが、震災後、経費は月百万円前後に倍増。赤字ほてんのため基金は底をついた。スタッフの月給は三万五千−五万円に。康さんは「障害者の世話だけは何としても続けたい」。
 協会が募っている寄付の振り込み先は、同協会名義で、三和銀行生野支店の普通預金3703577、又は郵便振替00920-6-29408。

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