掲載新聞 2008年12月11日(木)毎日新聞 市内版
2008年12月11日(木)毎日新聞 市内版
支援を訴えるコリアボランティア協会の康秀峰代表=生野区で
景気ダウン資金不足協会ピンチ
支援が便り
民族越えた共生目指し高齢者介護や震災被災者に勇気
康代表「寄付」を
生野のコリアボランティア協会


 高齢者や障害者の介護、阪神大震災の被災者へのボランティアなどに取り組む大阪市生野区の民間団体「コリアボランティア協会」(康秀峰(カンスボン)代表)が、来年1月で発足15年を迎える。民族や国境、ハンディを越えて共生する社会づくりを目指し、幅広く活動してきた。しかし、財政状況は厳しく、景気落ち込みの影響でさらに資金確保が難しくなることも予想される。康代表は「民間からの支援だけが頼り」と寄付を呼びかけている。
【金志尚】

 同協会は、在日コリアン2世で著名な書道家の康代表が、在日コリアンや日本人の有志らと設立。入浴や食事など介護、外出の同行、話し相手など行政サービスだけでは足りない支援を続けている。
 阪神大震災では、在日本大韓民国民団、在日本朝鮮人総連合会の南北双方の在日コリアン団体が協力する炊き出しを呼びかけた。また、被災地の高齢者を勇気づけようと、全国の小中学生との文通を仲介。現在も毎月15〜20通の手紙が届き、協会から被災者に届けている。手紙をまとめた文集は97年から現在までに第20集を数えた。復興住宅や独居高齢者の訪問活動も続けている。
 しかし、資金不足は深刻。00年、不況のため無償で借りていた事務所を出なければならなくなり、近くの手狭な貸し店舗に移った。今では5人の常勤スタッフに支払う「給料」も滞りがちという。康さん自身、リウマチで自宅療養中だが、「誰もが“上”ばかり見て傷つけ合う今の社会を、ボランティアは変えることができる。(資金難で)動けなくなるのは無念」と活動への支援を訴えている。
 問い合わせは同協会(06・6717・7301)。寄付は郵便振替(コリアボランティア協会、00920・6・29408)。

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