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コカコーラがインド農民の水を奪う <ATTACニュースレターより転載>
(Coca Cola Parches Agricultural Lands in India)
By Nityanand Jayaraman
4月22日、パルガート地方(ケララ州)・プラチマダのヒンドゥスタン・コカコーラの工場の門前に、憤激した2000人余の人々が集まった。その大部分は先住民とダリット(下層カースト)の人々だった。
工場周辺の住民たちによると、コカコーラ工場が見境なく地下水を掘ったため多くの井戸が干上がり、水が汚染された。この日以降、毎日50人以上の村民が工場門前でピケットを続けている
村民たちは政府が大量の水を使用している設備の使用中止のための措置を取らなければ工場を破壊することも辞さない構えである。現時点で、政府は何の対応も取っていない。警察は抗議行動に参加した村民数人を逮捕した。
コカコーラは、最も被害の大きい2つの村にトラックで毎日水を届けたが、村民たちは心を動かされなかった。村民たちはコカコーラに、地下水層の再生と、被害地区への長期にわたる水の供給のための費用を支払うことを要求している。
コカコーラのスポークスマンは、「水がないわけではないし、水には何の問題も無い。政治的問題だ」として抗議を無視している。
<干上がった井戸>
コカコーラの工場は3年前、肥沃な土地の中心部に建設された。「農業以外の目的で農地を使うための許可証を持っていないから、工場は違法だ」と反対者の一人は言う。ケララ州の「土地利用に関する法」によると、農地として登録された土地を農業以外のために使用するには事前の許可が必要である。
コカコーラは、最近まで共有資源である地下水を一日当たり150万リットル使用していた。今年は、水不足が企業自身にもダメージを与えた。同社は掘った井戸から80万リットルの水を汲み出すことができ
たが、工場周辺1.2マイル以内に住む2000人以上の土地を干上がらせた。
周りの村人や農民たちは工場建設から6ヶ月経ったころ、井戸水の量と質が変わり、飲み水、料理に適さなくなったと気づいた。
「コカコーラは私たちを不幸にしている。女性たちは水を求めに1キロ歩かねばならない」。そうできない人々は、汚染した水に頼るしかないのだ。また最近では、100人近くに人が腹痛を起こしたことが報告された。
水危機は農民も直撃した。「以前は18-20時間も水を汲み上げることができたが、今では数時間井戸から水を汲むと、井戸は干上がり、水はすぐに悪くなる」と農民の一人が語った。
「コカコーラの連中は、どこの土地でも井戸を掘ると語っていた」と農民が語ったが、コカコーラの幹部CorpWatchIndiaに「私たちは土地を購入しているので、水の使用に関する法的規制な何も受けない」と語った。
CorpWatchIndiaはPlachimadaの井戸水とGounders農場の井戸水をChennaiにある政府認可の研究所に送り、化学分析を依頼した。
Chernaik博士は、「村の井戸水と農場の井戸水は"高度に硬質の水"に分類されるので、入浴、洗濯で深刻な問題を起こすだろう。またカルシウムとマグネシウムの含有量が高いので、嫌な味がする」と述べた。
同博士のこの分析結果は、コカコーラによる地下水の過剰な吸い上げが水問題を引き起こしたとする農民たちの主張を確実に裏付けるものとなった。「地層から水を急速に吸い上げると、水が石灰岩や粘土の間を流れる速さが増す。それで、石灰岩や粘土が壊れその破片が水中に溶ける」と述べた。
<コカコーラの経歴>
共有資源である地下水をコカコーラが搾取していることは、Plachimada地方に限ったことではないと、住民たちは非難している。
インドやその他の国における経歴は、同社が「責任ある企業市民」の名に値しないことを示している。
Cokes Kinleyブランドと契約しているM.V.R. Mineral Water とS.R. Mineralは、Athur村の地下水を枯渇させたと非難された。「この2つの企業が深い井戸を枯渇させ、その結果農民たちが苦しんでいる」と、
NGO Womens Collective。汚染管理地区委員会は、工場の水質浄化工場から排水される高い塩分を含む用水は次第に現地の地層を悪化させるとし、「ここは飲み水に使う地域であり、工場が塩分の高い水を排水するところではない」と、述べた。
1999年、汚染管理委員会は多国籍企業に公的同意が保障されず新しい工場を操業しないよう警告を発しが、しかしこの企業は、汚水処理システムを施さず40日以上操業した。
<背景>
「Plachimadaのコカコーラの問題は、孤立した問題ではない。コカコーラのために、コミュニティーの住民は飲み水と農業用水を失った。
また、企業が共有財産である地下水資源を私物化し、汚染する問題はどこでも起きている」と、Janakarajan 博士は言う。
地下水くみ上げを規制する法律がないなら、資金力のある個人または企業はわずかの土地を所有することにより地層全体を私物化することができる。同博士によると、「資金力のあるものが勝利する。貧しいものは敗者になる」。
「競争的井戸掘り」は博士がつくった言葉で、ある人が井戸を掘ると、隣の井戸の水が減るので、その人はさらに井戸を掘り下げるという意味だ。水を使用する農業と企業が井戸をどんどん掘り下げ、インドの地下水のほとんどを使い果たした。
そして、その他の水資源も農業用水、汚水、産業排水で汚染されてしまった。ところがきれいな飲み水が不足すると、今度は新たな水会社がその地の水を買い消費者に売っている。
インドのボトル飲料市場は80億Rs.(1億7,000万ドル)規模であり、 2004年には120億Rs.(2億5,000万ドル)に伸びると予測されている。
残念ながら、インドのあちこちで水不足が続いているが、政府は地下水保存のための法律を制定していない。ソフトドリンク、清涼水の企業は、ただ同然の費用で地下水を吸い上げている。
詳しくはCorpWatch India
http://www.corpwatchindia.org/を参照。