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<ATTACニュースレター日本語版第26号より>


中国の水不足と食糧安全保障
Worsening Water Shortages Threaten China's Food Security
           By Lester R. Brown

 ほとんど注目されなかったが、今年8月中旬に北京で発表された報告書によると、中国の水資源の状況は、これまでの認識よりはるかに厳しい。

 このことは、世銀の報告書にも反映されており、「北京周辺では、真水を汲み上げるには1000メートルも掘削しなくてはならず、給水コストを劇的に押し上げている」と述べ、常になく強い調子で「将来世代に対する悲惨な影響」を予測している。

 北部平原の水問題の大きさを示す証拠として、近年の無謀とも言える井戸の掘削状況をあげることができる。1997年には、99,900本の井戸が枯渇して放棄され、新たに 221,900本ほどの井戸が掘削された。北部平原を流れる3河川に対する需要が増え、乾季には時々長期間干上がるほどだ。

 水位の低下で、泉が枯渇し、河川が干上がり、湖が消失している。河北省ででは、かつて1,052あった湖がたった83に減っている。
 農産物の低価格、水位の低下、厳しい旱魃が重なり、中国の穀物生産と食糧安全保障が危険にされされている。
 中国はほぼ確実に、穀物を世界市場から調達することになるが、仮に穀物供給量の 10%(4000万トン)を輸入するだけでも、中国は一夜にして世界最大の穀物輸入国となり、穀物市場を圧迫し価格を押し上げるだろう。



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