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「労働情報」12月1日号に掲載の予定
南アフリカ水道事業の民営化が破綻の危機に
水漏れ、請求書のミス、貯水槽に犬(!)、法外な管理費
ンコンコベ市(旧フォートビューフォート市)では7年前に水道事業が民営化され、フランスのスエズ・リヨネーズ社の子会社WSSA(南アフリカ水道・下水サー
ビス)に売却された。この取引は秘密裏に行われ、同じ時期にクワズールー・ナタル、東ケープ、西ケープの多くの小さな市でも水道サービスや廃水処理工場が民営化された。
SAMWU(南アフリカ自治体労働組合)は10月に賃上げを要求する全国ストに入ったが、WSSA社による強制仲裁申し立てによって中止を余儀なくされた。
WSSAによって搾取されてきた労働者たちの不満は高まっている。ザンドフリートの水道労働者はすべて、「ケープタウン反民営化フォーラム」の強力な支持者である。
他の地域の労働者たちも、民営化に際しての市当局との契約の中で、WSSAがサービス向上、コスト引き下げ、労働者条件改善を約束していたを忘れていない。
これらの約束はすべて、空約束だった。
住民は水道管の水漏れ、請求書の間違い、衛生の問題(貯水槽に犬が入っているのが目撃されり、浄水設備に人の胎児が捨てられていた)に怒り、闘いに立ち上がっている。
ついにンコンコベ市がWSSAを告発した。
市当局は、WSSAとの10年契約を破棄することによって4000万ランド(1ランドは約13円)以上の節約ができると言っている(契約期間はまだ4年残っている)。
ンコンコベ市は水道事業の再公有化を望んでおり、裁判所に対して、95年に当時のフォートビューフォート市がWSSAとの間で締結した契約が無効であるという決定を求めている。
WSSAは現在、同市から管理費だけでも月40万ランドを受け取っている。
一方、市から借りているすべての建物や施設の賃借料が年1ランドである。
断水が8カ月も
大きな自治体でも、同様の問題が起こっている。政府がモデル・ケースとして宣伝してきたネルスプルイトとドルフィンコーストにおける民営化も、住民の反発が高まっており破綻寸前である。
ンプルマランガ県ネルスプルイト市では、悪名高い英国のバイウォーター社が水道事業を買収したが、断水が続き、ひどいときは8カ月も続いている。
毎日数時間しか水が出ないため、住民が頻繁にバイウォーター社や市役所にデモを行っている。住民たちは、「かつてのアパルトヘイト体制の時代よりもひどくなっている」と語っている。
市の基盤整備投資公団は、水道事業民営化の成果として4800の新規の契約が確保され、新しい処理設備と浄化設備が建設されたことを宣伝している。
しかし、SAMWUのオルグのムプメレロ・サンボ氏によると、実際には新規の契約は1000以下であり、料金前払い式のメーターの設置に反発する住民が契約を拒否している。
また、処理設備と浄化設備の建設は実際には市の予算によって建設されたものである。
ドルフィンコースト(現在は、クワドゥクザ市)における民営化も同様の状況である。
フランスのSAURインターナショナルの子会社が最近、「5年間は水道料金を上げない」という契約にもかかわらず、契約2年目に料金の15%引き上げを行った(この会社は現在、贈賄と不正の嫌疑で捜査を受けている)。
同社は、人口と需要の増加が予想より少なかったので期待した利益が得られなかったと説明している。
同社はまた、同じ理由で、市に対して今年4月に支払うべき賃借料を支払っていない。
スエズ・リヨネーズ社がストライキを妨害
SAMWUはWSSA社の西ケープ、東ケープ、クワズールー・ナタルのすべての事業者での一律の賃金を要求して10月15日以降、ストライキに入った。
WSSA社の労働者の賃金は、ケープタウンでの月2565ランドとクワズールー
・ナタルでの1868ランドという大きな格差がある。勤続年数に応じた加算もな
い。
WSSA社が10月29日に強制仲裁を申し立てたため、SAMWUはストライキを中止した。
南アフリカ政府が進めている一連の民営化に反対して、8月末にCOSATU(南アフリカ労働組合連盟)は、2日間のストライキを成功させた。11月には「反民営
化フォーラム」の呼びかけによる行動が計画されている。